乳房再建をご希望の方へ

top > 診療のご案内 > 乳房再建をご希望の方へ > 乳房再建術の実際

乳房再建をご希望の方へ

乳房再建術の実際

乳房再建について

これから乳房切除を受ける方は、乳腺外科医による切除手術終了後、直ちに形成外科医によって乳房再建を行います。また、以前に乳房切除を受けられた方は、通常切除後6〜12ヶ月以上経過していれば乳房再建を行うことが可能です。

腹直筋々皮弁による手術には、両側の腹直筋を使う場合と片側の腹直筋だけ使う二種類の方法があります。

定型的乳房切除を受ける方(大胸筋を含めて乳房を切除され、そのままでは肋骨が浮き出てしまう方)、もともとの乳房が大きな方、腹部の手術(帝王切開、子宮筋腫摘出など)を受けたことのある方、高度の肥満症やヘビースモーカーなどリスクの高い方の場合は、左右の腹直筋と下腹部の皮膚・脂肪を利用した両側腹直筋々皮弁による乳房再建を行います。どちらを選んでも、腹部に残るキズアトは同じです。

非定型的乳房切除を受ける方(大胸筋を温存された方)や、もともとの乳房がそれほど大きくない方は、左右どちらか一方の腹直筋と下腹部の皮膚・脂肪を利用した片側腹直筋々皮弁による乳房再建を行います。 手術時間は、個人差がありますが乳房切除と乳房再建で7〜8時間位です。

また、胸部と腹部には、皮膚からドレーン(術後に血液などがキズの中に貯まらないように外部に排出する細いシリコンチューブ管)が入ります。この後、胸にはガーゼ、腹部は包帯を巻きます。

このような再建を行いますと、下腹部に横方向のキズとおへそを移動した際にできる丸いキズが残ります。このキズは、下着に隠れる範囲ですが術後しばらくの間は赤く盛り上がった状態となります。個人差もありますが、通常1〜2年位で白くなり目立たない自然なキズとなります。

また、乳輪や乳頭も同時に再建をする場合もあります。 その結果1年くらいたって、もし目立つキズや大きさの違いがあれば、その修正手術をします。また乳房下垂やもともとの胸が小さい場合、手術を行わなかった方の乳房の形や大きさを再建乳房にあわせて整えたり、生理食塩水入りのプロテーゼ(袋)を用いて豊胸術を行うこともできますが、こちらは健康保険適用外(自費)の手術になります。